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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻3号

1991年06月発行

文献概要

特集 ペルオキシソーム/最近の進歩

ペルオキシソーム増殖薬

著者: 渡辺隆史1 須賀哲弥1

所属機関: 1東京薬科大学臨床生化学教室

ページ範囲:P.201 - P.203

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 1965年,Hessらは代表的な脂質低下薬,クロフィブレートがラット肝ペルオキシソームを著しく増殖させ,しかもカタラーゼ活性を上昇させると報告した1)。以来,薬物によるペルオキシソーム増殖に関する多くの研究が脂質低下薬を中心として行われ,クロフィブレートと構造的にはまったく無関係の薬物によってもペルオキシソームの増殖や酵素誘導が起こることが明らかにされている。また,ペルオキシソーム増殖薬を長期間投与すると肝癌が発生するというReddyら2)の報告がきっかけとなり,ペルオキシソーム増殖と酵素誘導は毒性学的にも注目を集めている。本章では,ペルオキシソームの増殖や酵素誘導を引き起こす薬物につき,その特徴,誘導の機序,毒性学的意義について概説する。なお,これらに関してすでに多くの著書や総説が出ているので,詳細についてはそれらを参照されたい3-7)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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