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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻3号

1991年06月発行

文献概要

特集 ペルオキシソーム/最近の進歩

ヒトの遺伝性ペルオキシソーム病

著者: 折居忠夫1 鈴木康之1 下澤伸行1

所属機関: 1岐阜大学医学部小児科教室

ページ範囲:P.204 - P.207

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 ペルオキシソームの形態ならびに機能障害に起因する疾患は表1に示したごとく,臨床的にも生化学的にも異質性に富んだ疾患群が含まれている。新生児期・幼児期に重篤な症状を呈する疾患が多く,生理的にペルオキシソームの重要性を物語っている。ペルオキシソーム病のプロトタイプであるZellweger症候群(ZSと略)は生体膜研究の実験系として,またペルオキシソームの器官形成への関与,さらには神経細胞移動の機構の研究にきわめて重要な疾患で,本稿ではZellweger症候群の臨床,病理,生化学的異常,相補性解析による分類,病因について簡単に触れた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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