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ペルオキシソーム病モデル細胞を用いたヒト病因遺伝子の解明―疾患遺伝子治療を目指して
著者: 下澤伸行12 塚本利朗3 鈴木康之1 折居忠夫1 藤木幸夫2
所属機関: 1岐阜大学医学部小児科 2明治乳業ヘルスサイエンス研究所分子細胞生物 3姫路工業大学理学部生命科学科
ページ範囲:P.234 - P.236
文献概要
筆者らは,すでにCHO細胞より相補性群を異にする三つのペルオキシソーム欠損変異細胞(Z24, Z65,ZP92)を分離し,このうちZ65においてペルオキシソームを形成させる遺伝子のクローニングにも成功している(本号特集,塚本らの項参照)。一方,ヒトのペルオキシソーム欠損性疾患群におしても,細胞融合法による遺伝学的異質性の検討により,本邦2)および米国Johns Hopkins大学グループによる分類3)を併せて少なくとも8つの相補性群が存在する(表1)。
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