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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻4号

1991年08月発行

特集 開口分泌の細胞内過程

開口分泌の共焦点レーザー顕微鏡観察

著者: 瀬川彰久1

所属機関: 1北里大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.255 - P.259

文献概要

 細胞内に膜でつつまれた分泌顆粒や小胞があり,それらが細胞表面の形質膜と融合して開口し,顆粒内容物を細胞外に放出したり,顆粒(小胞)膜を形質膜に組み込む時,その現象を開口分泌と呼ぶ1)。開口分泌によって神経伝達物質,ホルモン,消化酵素などが分泌することはよく知られている2)。開口分泌は膜の輸送や余剰膜の取り込みなど,きわめて動的な細胞過程で成り立つとされるが,生きた細胞でそうした動態を直接観察することは非常に困難である。私たちは最近共焦点レーザー顕微鏡によりラット唾液腺の開口分泌過程を直接観察したので3,4),その結果を従来の知見と対比しながら紹介してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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