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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻4号

1991年08月発行

文献概要

特集 開口分泌の細胞内過程

膜顆粒の軸索内輸送

著者: 藍澤広行12

所属機関: 1東京大学理学部生物化学科 2現:東京大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.272 - P.275

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 細胞内で合成された物質は,それぞれが目的の場所に輸送された後に機能を発揮している。細胞内輸送としては,神経細胞における軸索内輸送が代表的な例である。最近になって,軸索内輸送を行うキネシン,ダイニンなどのモータータンパク質が発見され,物質の輸送はモータータンパク質によるATPの加水分解エネルギーがその動力源となっていることが明らかになった。その後,神経以外の細胞においても,染色体や核の移動を担っていると思われるモータータンパク質が次々と発見された。これら一連のタンパク質は一つのファミリーを形成していると考えられる。
 本稿では,筆者らが行ってきた副腎髄質のキネシンの研究を交えながら,キネシンファミリーの機能について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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