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特集 開口分泌の細胞内過程
文献概要
細胞内で合成された物質は,それぞれが目的の場所に輸送された後に機能を発揮している。細胞内輸送としては,神経細胞における軸索内輸送が代表的な例である。最近になって,軸索内輸送を行うキネシン,ダイニンなどのモータータンパク質が発見され,物質の輸送はモータータンパク質によるATPの加水分解エネルギーがその動力源となっていることが明らかになった。その後,神経以外の細胞においても,染色体や核の移動を担っていると思われるモータータンパク質が次々と発見された。これら一連のタンパク質は一つのファミリーを形成していると考えられる。
本稿では,筆者らが行ってきた副腎髄質のキネシンの研究を交えながら,キネシンファミリーの機能について概説する。
本稿では,筆者らが行ってきた副腎髄質のキネシンの研究を交えながら,キネシンファミリーの機能について概説する。
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