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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻4号

1991年08月発行

文献概要

特集 開口分泌の細胞内過程

ホルモン分泌調節と形態変化―下垂体前葉成長ホルモン分泌細胞を中心として

著者: 嶋田修1 嶋田―登坂久美2 石川春律1

所属機関: 1群馬大学医学部解剖学教室 2群馬大学内分泌研究所形態学部門

ページ範囲:P.288 - P.294

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 哺乳動物の下垂体前葉には,少なくとも5種類の異なったホルモン分泌細胞があり,それらの細胞のいずれもが,視床下部からの因子や末梢からのフィードバック機構により,分泌機能が調節されている1)。その中で,成長ホルモン分泌細胞(GH細胞)は,多くの哺乳動物において,一定周期で10~100倍程度の分泌パルスを繰り返すというホルモン分泌パターンを示す2)。このように,雄ラットにおける下垂体ホルモンの日内変動のなかでは,これほどダイナミックな分泌調節が行われているのはGH細胞のみである。したがってGH細胞はホルモン分泌調節時の形態変化を調べる良いモデルと考えられる。ここではGH細胞についてのわれわれの観察結果を中心に,ホルモン分泌の形態を総説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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