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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻4号

1991年08月発行

文献概要

図説

カタツムリの誕生

著者: 高市成子1

所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部

ページ範囲:P.319 - P.329

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 四季を通じて豊かな植物に恵まれている日本各地には,陸産の貝類で分類学上腹足類と呼ばれる“カタツムリ”が多く分布している。日本各地に分布するカタツムリは,600余の種類があり,北は北海道のエゾマイマイ(Helix laeta Gould)から沖縄地方のオキナワヤマタカマイマイ〔Satsuma (Luchuhadra) largillierti〕など広く全地域で見られる。また北陸から東北地方にかけて分布しているクロイワマイマイ(Euhadra senckenbergiana)は,巨大で火焔彩のはなやかなカタツムリで日本でもっとも美しい種類の一つとして有名である。
 貝類の歴史に眼を転じれば,日本の陸産貝類を採集した最初の人は,有名なvon Siebold, P. F.(1796-1866)であり,日本における陸産貝類の採集と研究を最初に手掛けた人は,飯島魁博士と平瀬與一郎氏である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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