文献詳細
文献概要
特集 神経系に作用する薬物マニュアル
序
著者: 編集委員
所属機関:
ページ範囲:P.336 - P.336
文献購入ページに移動 1900年代を閉じて2000年代に入ろうとする現在,医学・生物学の中心となるのは神経科学であろうということは間違いはない。その根底には解き明かすことがもっとも困難であり,それだけにchallengingである,という科学者の冒険心が存在する。
「生体の科学」が年一度の増大特集をはじめて8回目となる。今回は今後の医学・生物学の中心的テーマとなっていくであろう神経系に作用する薬物マニュアルを企画した。この領域には非常に多くの薬物,というよりむしろ毒物である,toolとしての薬物が使われるようになっている。この領域を整理しておく必要があるのではないか,同時にこれら薬物の作用機序が細胞レベル,分子レベルでわかりつつある,それらをふまえてマニュアルを作ろうというのがわれわれの意図であった。実際にはその分類法も,現在その作用の解明が進行中のものが多く混乱しているし,オーバーラップしているものも出てきている。またこれまでの増大特集号の“細胞毒マニュアル”(1984),“研究室で役に立つ新しい試薬”(1989)でも触れたものもある。あれやこれやで未完成の形でこの号を出さざるを得なかった。
「生体の科学」が年一度の増大特集をはじめて8回目となる。今回は今後の医学・生物学の中心的テーマとなっていくであろう神経系に作用する薬物マニュアルを企画した。この領域には非常に多くの薬物,というよりむしろ毒物である,toolとしての薬物が使われるようになっている。この領域を整理しておく必要があるのではないか,同時にこれら薬物の作用機序が細胞レベル,分子レベルでわかりつつある,それらをふまえてマニュアルを作ろうというのがわれわれの意図であった。実際にはその分類法も,現在その作用の解明が進行中のものが多く混乱しているし,オーバーラップしているものも出てきている。またこれまでの増大特集号の“細胞毒マニュアル”(1984),“研究室で役に立つ新しい試薬”(1989)でも触れたものもある。あれやこれやで未完成の形でこの号を出さざるを得なかった。
掲載誌情報