文献詳細
特集 神経系に作用する薬物マニュアル
Ⅰ.レセプターに作用する薬物
文献概要
「概説」
グリシン(Gly)受容体はCl-チャネルと複合体を形成し抑制性神経伝達を仲介するものと,NMDA受容体-カチオンチャネル複合体上にありNMDA応答を増強して興奮性神経伝達を促進するものの2種類に分類される。前者はストリキニーネ(STR)によりGlyの結合が阻害され,後者は7-クロロキヌレン酸1)およびインドール-2-カルボン酸2)により選択的に拮抗される。このことから両者をSTR感受性,および非感受性Gly受容体と呼ぶが,本稿では前者について述べる。
グリシン(Gly)受容体はCl-チャネルと複合体を形成し抑制性神経伝達を仲介するものと,NMDA受容体-カチオンチャネル複合体上にありNMDA応答を増強して興奮性神経伝達を促進するものの2種類に分類される。前者はストリキニーネ(STR)によりGlyの結合が阻害され,後者は7-クロロキヌレン酸1)およびインドール-2-カルボン酸2)により選択的に拮抗される。このことから両者をSTR感受性,および非感受性Gly受容体と呼ぶが,本稿では前者について述べる。
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