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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻5号

1991年10月発行

特集 神経系に作用する薬物マニュアル

Ⅰ.レセプターに作用する薬物

グリシン受容体(非NMDA-グリシン部位)

著者: 赤池紀扶1 原田伸透1

所属機関: 1東北大学医学部病態生体情報学講座

ページ範囲:P.373 - P.374

文献概要

 「概説」
 グリシン(Gly)受容体はCl-チャネルと複合体を形成し抑制性神経伝達を仲介するものと,NMDA受容体-カチオンチャネル複合体上にありNMDA応答を増強して興奮性神経伝達を促進するものの2種類に分類される。前者はストリキニーネ(STR)によりGlyの結合が阻害され,後者は7-クロロキヌレン酸1)およびインドール-2-カルボン酸2)により選択的に拮抗される。このことから両者をSTR感受性,および非感受性Gly受容体と呼ぶが,本稿では前者について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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