icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻5号

1991年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル Ⅲ.代謝的に作用する薬物 トランスミッターの放出・取り込みに作用する薬物

ドーパミン放出:賦活剤・取り込み:阻害剤

著者: 直井信1 永津俊治2

所属機関: 1名古屋工業大学工学部保健体育教室 2藤田学園保健衛生大学総合医科学研究所

ページ範囲:P.445 - P.446

文献購入ページに移動
ドーパミン放出:賦活剤
「概説」
 ドーパミン(DA)の放出機構には細胞外のCa2+に依存する系とCa2+に影響されない系がある。Ca2+に依存する系はDAをexocytosisにより細胞外に放出する。この系は神経細胞のアミン輸送体に対する阻害剤によって影響されない。他のCa2+に存在しない系はアミン輸送機構の阻害剤であるcocaineやdespramineにより阻害される。このためこの放出はアミン運搬機構が細胞外に向けて作用していると考えられる。この系は“carrier-mediated efflux”または“outward transport”とも呼ばれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?