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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻5号

1991年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル Ⅲ.代謝的に作用する薬物 トランスミッターの放出・取り込みに作用する薬物

サブスタンスP

著者: 鈴木秀典1 大塚正徳1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.449 - P.449

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 Substance P(SP)は脊髄後角に終止する一次求心性線維の一部(約10~20%,主として無髄のC線維)に含まれており1),刺激に応じて神経終末から放出され2),脊髄ニューロンに興奮性効果を引き起こす3)。これらの事実からSPは一次求心性線維の伝達物質の一つと考えられ,疼痛伝達に関与すると推定されている。
 一方,トウガラシの成分であるcapsaicinは無髄の一次求心性線維(C線維)に選択的に作用することが知られている4)。このことからcapsaicinが一次求心性線維に含まれるSPの動態に影響を与えることが予想され,実際以下のような実験事実が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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