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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻5号

1991年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル Ⅲ.代謝的に作用する薬物 酵素活性に影響する薬物

トランスアミナーゼ阻害薬

著者: 藤田道也1

所属機関: 1浜松医科大学生化学第2講座

ページ範囲:P.466 - P.467

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 「概説」
 脳のトランスアミナーゼの阻害剤に関する研究でもっとも進んでいるのは,1.GABA transaminase(略号:GABA-T)〔正確にはGABA-α-ketoglutarate aminotransferaseあるいは4-aminobutyrate:2-oxoglutarate aminotransferase(E. C. 2.6.1.19)〕のものである。Km(GABA)=2.2±0.24mM,Km(2-oxoglutarate)=0.22±0.11mM(ヒツジ脳)1)。他に,2.aspartate aminotransferase〔従来glutamate-oxaloacetate transaminaseと呼ばれていたもの〕の阻害剤(aminooxyacetic acid,略号:AOAA),3.ornithine transaminase〔L-ornithine:2-oxoacid aminotransferase,略号:OAT〕の阻害剤(L-canaline,vigabatrin),4.kynurenine transaminaseの阻害剤(AOAA)がある。阻害剤は特定の酵素に特異的ではあるが,一部重複もある(表1参照)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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