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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻5号

1991年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル Ⅲ.代謝的に作用する薬物 酵素活性に影響する薬物

ヒスチジンデカルボキシラーゼ

著者: 大石了三1

所属機関: 1岡山大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.475 - P.476

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 「概説」
 EC 4.1.1.22。
 ヒスチジンからヒスタミンを合成する酵素で,微生物から植物,動物組織にいたるまで広く分布する。基質特異性が非常に高い。ピリドキサルリン酸(PLP)を補酵素として含むが,微生物の酵素の中にはピルビン酸が補酵素として働き,PLPを必要としないものがある。いろいろな組織から精製されたヒスチジンデカルボキシラーゼはヒスチジン濃度が上昇すると至適pHが酸性に移動し(pH7.2→6.6),それに伴ってKmおよびVmax値は上昇する1)
 ラット胎児肝から精製されたものは分子量54,000サブユニットのdimerである2)。クローニングされたヒスチジンデカルボキシラーゼ遺伝子がコードするタンパク質は655個のアミノ酸残基からなり,分子量73,450である。これは翻訳後プロセッシングを受けてヒスチジンデカルボキシラーゼサブユニットになるものと考えられる3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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