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特集 神経系に作用する薬物マニュアル Ⅲ.代謝的に作用する薬物 酵素活性に影響する薬物
モノアミンオキシダーゼ阻害剤:モノアミンオキシダーゼA・モノアミンオキシダーゼB
著者: 江頭亨1
所属機関: 1大分医科大学薬理学教室
ページ範囲:P.483 - P.487
文献購入ページに移動 「概説」
モノアミンオキシダーゼ(MAO)の阻害剤としてhydrazine系の薬物はあまりにも有名であるが,その後cyclopropylamine系,acetylenic系,Allylamine系へと発展してきた。とくに,acetylenic系のMAO阻害剤として,JohnstonがclorgylineをA型MAO阻害剤,Knollが(-) deprenylをB型MAO阻害剤と報告して以来,MAOの複数性(A,B説)の検討や選択的なA,B型MAOの阻害剤の開発が進んだ。
MAO阻害剤の阻害強度の比較として,一般的にKi値やIC50値が表記されているが,MAO活性はその測定条件で相違するので,ただ単にKi値やIC50値のみで比較するのは危険で,とくに,A型MAOやB型MAOの阻害剤については十分な注意が必要である。
モノアミンオキシダーゼ(MAO)の阻害剤としてhydrazine系の薬物はあまりにも有名であるが,その後cyclopropylamine系,acetylenic系,Allylamine系へと発展してきた。とくに,acetylenic系のMAO阻害剤として,JohnstonがclorgylineをA型MAO阻害剤,Knollが(-) deprenylをB型MAO阻害剤と報告して以来,MAOの複数性(A,B説)の検討や選択的なA,B型MAOの阻害剤の開発が進んだ。
MAO阻害剤の阻害強度の比較として,一般的にKi値やIC50値が表記されているが,MAO活性はその測定条件で相違するので,ただ単にKi値やIC50値のみで比較するのは危険で,とくに,A型MAOやB型MAOの阻害剤については十分な注意が必要である。
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