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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻5号

1991年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル Ⅲ.代謝的に作用する薬物 酵素活性に影響する薬物

モノアミンオキシダーゼ阻害剤:モノアミンオキシダーゼA・モノアミンオキシダーゼB

著者: 江頭亨1

所属機関: 1大分医科大学薬理学教室

ページ範囲:P.483 - P.487

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 「概説」
 モノアミンオキシダーゼ(MAO)の阻害剤としてhydrazine系の薬物はあまりにも有名であるが,その後cyclopropylamine系,acetylenic系,Allylamine系へと発展してきた。とくに,acetylenic系のMAO阻害剤として,JohnstonがclorgylineをA型MAO阻害剤,Knollが(-) deprenylをB型MAO阻害剤と報告して以来,MAOの複数性(A,B説)の検討や選択的なA,B型MAOの阻害剤の開発が進んだ。
 MAO阻害剤の阻害強度の比較として,一般的にKi値やIC50値が表記されているが,MAO活性はその測定条件で相違するので,ただ単にKi値やIC50値のみで比較するのは危険で,とくに,A型MAOやB型MAOの阻害剤については十分な注意が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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