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特集 細胞活動の日周リズム
松果体細胞形態の日周リズム
著者: 松嶋少二1 阪井裕子1 平義樹1
所属機関: 1旭川医科大学解剖学第二講座
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動私どもは,計量形態学的研究に適するという単純な理由から,これまでマウスなどの小動物を用いて松果体リズムの形態学的研究を進めてきたが,その結果,とくにマウスでは,分布神経,血管や血管周囲腔および松果体細胞など松果体組織の構成要素がいずれも顕著な日周リズムを示すことがわかった1-3)。さらに,最近,野生マウスを除く多くの系統のマウスの松果体にはメラトニンが存在しないことが知られるに至り4,5),この動物は松果体の形態学的日周リズムの意義を理解するうえに重要なモデルであることが明らかになった。ここでは,マウス松果体細胞の形態学的日周リズムとその神経性調節に関する私どもの成績を中心に最近の観察所見も含めてまとめてみたいと思う。
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