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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻6号

1991年12月発行

文献概要

特集 細胞活動の日周リズム

下垂体からの成長ホルモン分泌のリズム

著者: 嶋田修1 嶋田―登坂久美2 石川春律1

所属機関: 1群馬大学医学部解剖学教室 2群馬大学内分泌研究所形態学部門

ページ範囲:P.604 - P.609

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 1976年Tannenbaumら1)は無麻酔,無拘束の雄ラットを用いてカテーテルから連続的に採血し,血中成長ホルモン(GH)がほぼ3時間ごとに拍動的に上昇することを示した。これは下垂体前葉からのGH分泌がリズミカルに起こっていることを表すものである。このGHの分泌リズムは視床下部からのホルモンであるソマトスタチン2)と,1982年に発見同定されたGH放出ホルモン(GRH)3)によって生ずるものと考えられているが,そのメカニズムについてはいまだ十分には解明されていない。われわれはGH分泌についての従来の報告を実験的に確認するとともに,分泌調節のメカニズムについて若干の検討を加えているので,ここでその結果を含めてGH分泌のリズムを総説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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