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文献詳細

雑誌文献

生体の科学42巻6号

1991年12月発行

文献概要

連載講座 新しい観点からみた器官

下垂体―その複雑な構成の生物学的意義

著者: 黒住一昌1

所属機関: 1群馬大学内分泌研究所形態部

ページ範囲:P.614 - P.624

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 下垂体は人体諸器官の中で,比較的小さなものの一つである。しかしその形態学的構成の複雑さは古くから知られており,さらに分泌するホルモンの種類は,前葉6種,中間部1種,後葉2種が古典的ホルモンで合せて9種,その他に下垂体に存在するとされている神経ペプチドやその他のホルモン様物質は,研究の進歩とともに日日その数を増していく状況にある。下垂体はなぜこのように構造も機能も複雑なのであろうか。この疑問に対する明快な解答は,今日まだ得られていないが,現在までの所見と考えをまとめて,将来若い方々がこの領域の研究を飛躍的に増進させるための踏台の一つに供したいと思って,筆をとった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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