文献詳細
文献概要
特集 意識と脳
意識の進化:動物の意識
著者: 松沢哲郎1
所属機関: 1京都大学霊長類研究所
ページ範囲:P.7 - P.11
文献購入ページに移動 実験室で,そしてアフリカの森で,チンパンジーの認識の研究をし,ヒトの認識と比較してきた。比較心理学的パースペクティブをもった認知科学,すなわち「比較認知科学」というのが,筆者の研究の視点である(Matsuzawa, 1985 ab;1989;1990)。
成果を最近2冊の著書にまとめた。「チンパンジーから見た世界」,東京大学出版会(松沢,1991a)。もう一冊は,「チンパンジー・マインド」,岩波書店(松沢,1991b)と題した。前者は,チンパンジーに視覚性人工言語を教えた「アイ・プロジェクト」の13年間の全成果報告である。後者は,認知発達や社会的知能や野生での道具使用までを含めて,チンパンジーの認識の全体像を示している。
成果を最近2冊の著書にまとめた。「チンパンジーから見た世界」,東京大学出版会(松沢,1991a)。もう一冊は,「チンパンジー・マインド」,岩波書店(松沢,1991b)と題した。前者は,チンパンジーに視覚性人工言語を教えた「アイ・プロジェクト」の13年間の全成果報告である。後者は,認知発達や社会的知能や野生での道具使用までを含めて,チンパンジーの認識の全体像を示している。
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