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連載講座 新しい観点からみた器官
胎盤―胎盤機能と胎児発育
著者: 森山郁子1 飯岡秀晃1 斎藤滋1 島本太香子1 一條元彦1
所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.67 - P.76
文献購入ページに移動ヒト胎児は分娩までに3,000gに発育し,胎盤自身も発育して500gに達する。胎盤は胎児にとっては呼吸器,腎臓,肝臓,消化器の役割を備え,内分泌産生臓器でもある。この多彩な胎盤の機能を十分発揮するためには,絨毛間腔を絶えず,循環する300mlの母体血流と胎児絨毛組織の発達が重要な役割を果たしている。母児物質交換の場である胎児絨毛上皮細胞の総表面積は15m2もあり,テニスコートの1/2に相当する。
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