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文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻3号

1992年06月発行

特集 血管新生

血管内皮細胞増殖抑制因子

著者: 鈴木不二男1

所属機関: 1大阪大学歯学部生化学教室

ページ範囲:P.212 - P.216

文献概要

 血管新生現象は胎仔の発育,黄体形成あるいは傷の修復など正常の過程において認められるほか,血管腫,固形腫瘍の増殖,腫瘍の転移,糖尿病性網膜症,乾癬症やリウマチ性関節症など種々の疾患の発症にも血管新生が不可欠であることから,血管誘導因子および血管新生抑制因子が注目されている。とくに血管内皮細胞増殖抑制因子は,in vivoにおいて血管新生阻害因子として作用する可能性がある。しかしin vitroで血管内皮細胞増殖抑制活性を発現してもin vivoでは血管新生を促進する因子もあるので,その作用機構は複雑である。本稿では主として培養血管内皮細胞に対するペプチド性増殖抑制囚子を中心として概観を試みたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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