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インスリン受容体はαとβサブユニットからなるheterotetramerであるが,生合成の過程でαとβサブユニット間で切断されて糖鎖が付着し,成熟したインスリン受容体として細胞膜に挿入される1-3)。この切断部位の遺伝子異常により切断されず,大きなプロ受容体として細胞膜に挿入され,その構造の異常からインスリン作用に障害を生ずる。ここではこのような変異体がどのように生合成され,またどのようなインスリン作用障害をきたしたのかを概説する。
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