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渡辺昭退官記念シンポジウム
著者: 寺川進1
所属機関: 1国立生理学研究所機能協関部門
ページ範囲:P.340 - P.342
文献購入ページに移動 生理学研究所では生理学の発展と内外研究者間の情報交換促進のため,毎年テーマを決めて国際シンポジウム・生理研コンファレンスを開催してきた。今回で第17回目である。平成3年度をもって機能協関部門の渡辺昭教授が停年退官となったのでその記念会を兼ねて3月に行われた。渡辺教授は生理学研究所の設立後まもなく東京医科歯科大学から移られ,興奮に関連する分子の構造変化を捉えることを目標に,イカの巨大神経を初めとする末梢神経の旋光性変化の研究を展開され,文字どおり学究一筋に励んでこられた。末梢神経の興奮の研究に入られる以前には,比較生理学的研究をされ,ザリガニ巨大神経での電気シナプスの確立,電気魚のジャミング避け応答の発見など特筆すべき業績を立てられた。このような渡辺昭教授の仕事に関連したトピックをカバーするため,今回のコンファレンスは例年とはやや異なった趣向にした。
テーマを二つに分け,第一部は「光神経科学の最前線」と題し,3月4日から3日間,膜電位感受性色素の応用,螢光性カルシウム指示薬の応用,レーザーおよびビデオ顕微鏡の応用についての講演を主として行った。これに続いて第二部として「比較神経生理学」の題で,3月7日に下等脊椎動物と無脊椎動物の神経,感覚系に関する講演をまとめた。海外からの招待講演者は22人,国内からの招待講演者10人であった。
テーマを二つに分け,第一部は「光神経科学の最前線」と題し,3月4日から3日間,膜電位感受性色素の応用,螢光性カルシウム指示薬の応用,レーザーおよびビデオ顕微鏡の応用についての講演を主として行った。これに続いて第二部として「比較神経生理学」の題で,3月7日に下等脊椎動物と無脊椎動物の神経,感覚系に関する講演をまとめた。海外からの招待講演者は22人,国内からの招待講演者10人であった。
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