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文献概要
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 皮膚系細胞 表皮細胞
マウス:Pam 212
著者: 藤本豊士1
所属機関: 1京都大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.356 - P.356
文献購入ページに移動 ■樹立の経緯1)
S. H. Yuspaらによって,新生BALB/cマウスの表皮角化細胞より樹立された細胞株である。Pamという名前は共著者の一人の女性に由来する。
初代培養の表皮角化細胞は様々な分化形質を示すが,14%FCSと5倍濃度のアミノ酸,ビタミンを含む高栄養培地中で培養を続けると,次第に細胞境界の不明瞭な大きな細胞が優勢となる。しかし,一部には重層し,ケラチンに被われた細胞密度の高い部分ができる。前者の細胞をトリプシン処理によって除去する操作を数カ月にわたって繰り返し,後者の重層を呈する細胞集団を分離したものである。
S. H. Yuspaらによって,新生BALB/cマウスの表皮角化細胞より樹立された細胞株である。Pamという名前は共著者の一人の女性に由来する。
初代培養の表皮角化細胞は様々な分化形質を示すが,14%FCSと5倍濃度のアミノ酸,ビタミンを含む高栄養培地中で培養を続けると,次第に細胞境界の不明瞭な大きな細胞が優勢となる。しかし,一部には重層し,ケラチンに被われた細胞密度の高い部分ができる。前者の細胞をトリプシン処理によって除去する操作を数カ月にわたって繰り返し,後者の重層を呈する細胞集団を分離したものである。
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