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特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 食道扁平上皮細胞
ヒト食道癌:EC-GI
著者: 佐藤幹二1
所属機関: 1東京女子医科大学内分泌センター内科
ページ範囲:P.371 - P.371
文献購入ページに移動 ■樹立の経緯
高カルシウム血症で死亡した食道癌患者(G. I. 氏,65歳男性)より樹立された扁平上皮癌細胞1)。Esophageal carcinoma derived from Mr. G. I. という意味でEC-GI細胞と命名した。Virchowリンパ節転移巣より得られた組織片をヌードマウスに移植し,宿主ヌードマウスに高カルシウム血症が生じることを確認したあと,移植切片より扁平上皮癌細胞を樹立した。限界希釈法でクローニングされており,なかでもEC-GI-10細胞がもっとも高カルシウム血症惹起作用が強い2)。
高カルシウム血症で死亡した食道癌患者(G. I. 氏,65歳男性)より樹立された扁平上皮癌細胞1)。Esophageal carcinoma derived from Mr. G. I. という意味でEC-GI細胞と命名した。Virchowリンパ節転移巣より得られた組織片をヌードマウスに移植し,宿主ヌードマウスに高カルシウム血症が生じることを確認したあと,移植切片より扁平上皮癌細胞を樹立した。限界希釈法でクローニングされており,なかでもEC-GI-10細胞がもっとも高カルシウム血症惹起作用が強い2)。
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