icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 胃上皮細胞

ヒト胃癌:KATO-Ⅲ

著者: 的崎尚1

所属機関: 1神戸大学医学部第2内科

ページ範囲:P.372 - P.373

文献購入ページに移動
 ■樹立の経緯1)
 1974年,東大医科研の関口守正博士らが55歳男性の胃癌(印環細胞癌)患者の胸水中の癌細胞よりKATO-Ⅱおよびそのsubline KATO-Ⅲを樹立した。当初,胸水より分離された癌細胞はRPMI-1640とEagle's minimal essential mediumとの等量混合液に20% heat-inactivated fetal bovine serum(FBS),20%ヒト臍帯血,50%自家胸水のいずれかを添加した培養液中で5~7日毎に培養液を交換しながら培養された。培養12日目より6~10日毎に継代培養し,ヒト臍帯血添加分よりKATO-Ⅱ細胞株が樹立された。さらに,KATO-Ⅱ細胞株の11代継代細胞を一部20%FBS添加培養液中で培養していたところKATO-Ⅲ細胞株が樹立された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?