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文献概要
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 胃上皮細胞
ヒト胃癌:KATO-Ⅲ
著者: 的崎尚1
所属機関: 1神戸大学医学部第2内科
ページ範囲:P.372 - P.373
文献購入ページに移動 ■樹立の経緯1)
1974年,東大医科研の関口守正博士らが55歳男性の胃癌(印環細胞癌)患者の胸水中の癌細胞よりKATO-Ⅱおよびそのsubline KATO-Ⅲを樹立した。当初,胸水より分離された癌細胞はRPMI-1640とEagle's minimal essential mediumとの等量混合液に20% heat-inactivated fetal bovine serum(FBS),20%ヒト臍帯血,50%自家胸水のいずれかを添加した培養液中で5~7日毎に培養液を交換しながら培養された。培養12日目より6~10日毎に継代培養し,ヒト臍帯血添加分よりKATO-Ⅱ細胞株が樹立された。さらに,KATO-Ⅱ細胞株の11代継代細胞を一部20%FBS添加培養液中で培養していたところKATO-Ⅲ細胞株が樹立された。
1974年,東大医科研の関口守正博士らが55歳男性の胃癌(印環細胞癌)患者の胸水中の癌細胞よりKATO-Ⅱおよびそのsubline KATO-Ⅲを樹立した。当初,胸水より分離された癌細胞はRPMI-1640とEagle's minimal essential mediumとの等量混合液に20% heat-inactivated fetal bovine serum(FBS),20%ヒト臍帯血,50%自家胸水のいずれかを添加した培養液中で5~7日毎に培養液を交換しながら培養された。培養12日目より6~10日毎に継代培養し,ヒト臍帯血添加分よりKATO-Ⅱ細胞株が樹立された。さらに,KATO-Ⅱ細胞株の11代継代細胞を一部20%FBS添加培養液中で培養していたところKATO-Ⅲ細胞株が樹立された。
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