文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 胃上皮細胞
文献概要
■樹立の経緯
胃癌細胞の特性を研究し,治療への貢献を目的として,北條晴人ら1,2)により樹立されたヒト分化型癌細胞株である。70歳女性の胃癌患者(原発巣:分化型管状腺癌)のリンパ節転移組織を材料として,1975年8月19日より培養が開始された。継代培養初期には線維芽細胞を混じたが,3カ月後には線維芽細胞の増殖は停止し,単層の上皮様癌細胞のみが得られた。その後,安定した増殖を示し継代されている。
胃癌細胞の特性を研究し,治療への貢献を目的として,北條晴人ら1,2)により樹立されたヒト分化型癌細胞株である。70歳女性の胃癌患者(原発巣:分化型管状腺癌)のリンパ節転移組織を材料として,1975年8月19日より培養が開始された。継代培養初期には線維芽細胞を混じたが,3カ月後には線維芽細胞の増殖は停止し,単層の上皮様癌細胞のみが得られた。その後,安定した増殖を示し継代されている。
掲載誌情報