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特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 小腸上皮細胞
ヒト:Intestine 407
著者: 岡田泰伸1
所属機関: 1京都大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.378 - P.378
文献購入ページに移動 小腸上皮は多種類の細胞種より構成される複雑な構造を持った組織であり,その機能の細胞レベルにおける研究には多くの困難がある。輸送細胞にも,主として吸収を行う絨毛部上皮細胞と分泌に携わる腺部上皮細胞の二種がある。これらを分けて単離する方法もあるが,100%分離は無理であり,その同定も煩雑で,単離による極性喪失という問題もある。それ故,吸収上皮細胞と分泌上皮細胞の継代株細胞があれば大変便利であろう。しかし,入手容易な小腸上皮細胞株としては,いずれも腺部上皮細胞の性質を保持したIntestine 407とIEC-6の二種があるのみである。
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