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文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 大腸上皮細胞

ヒト大腸癌:LoVo

著者: 斎藤英胤1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.380 - P.380

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 ■樹立の経緯
 LoVo細胞株は56歳男性,大腸癌患者の左鎖胃上窩転移リンパ節(adenocarcinoma)より,切除1時間以内に1mm角ほどに細切した組織を20% fetal calf serum(FCS)を含むHam's F-12培養液中で培養して得られた細胞株である。詳細は樹立者であるTexas大学のDrewinkoらがCancer Research(36:467-475,1976)に報告している。彼らは腫瘍免疫と細胞周期の研究のため,共著者の外科医であるRomsdahlらとチームを組み,1970年から大腸癌細胞株の樹立をめざしていたと記している。彼らはこの発表まで約2年間の継代培養を繰り返している。命名の根拠に関しての記載はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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