文献詳細
文献概要
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 消化器系上皮細胞 肝細胞
ヒト:Hep G2
著者: 堀内龍也1
所属機関: 1群馬大学内分泌研究所薬学研究部
ページ範囲:P.383 - P.384
文献購入ページに移動 ■樹立の経緯
Wister InstituteのD. P. Adenらによって15歳のアルゼンチン出身の白人男性の肝癌(hepatoblastoma)生検組織から樹立された1,2)。用いた生検組織像は柱状構造をした分化型の肝細胞癌であった。細切した癌組織をX線照射したマウス細胞層(STO)上に置き,10% FCS含有William's E培養液中で数ヵ月培養して得られた一つのコロニーを0.25%トリプシン,0.1% EDTA-PBSで単離して同じfeeder laycer上に継代した。数カ月継代を繰り返した後,feeder layerを必要としない亜株Hep G2を樹立した。
Wister InstituteのD. P. Adenらによって15歳のアルゼンチン出身の白人男性の肝癌(hepatoblastoma)生検組織から樹立された1,2)。用いた生検組織像は柱状構造をした分化型の肝細胞癌であった。細切した癌組織をX線照射したマウス細胞層(STO)上に置き,10% FCS含有William's E培養液中で数ヵ月培養して得られた一つのコロニーを0.25%トリプシン,0.1% EDTA-PBSで単離して同じfeeder laycer上に継代した。数カ月継代を繰り返した後,feeder layerを必要としない亜株Hep G2を樹立した。
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