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特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 呼吸器系上皮細胞 上顎洞細胞
ヒト腺様囊胞癌:ACCS
著者: 白砂兼光1
所属機関: 1大阪大学歯学部口腔外科第一講座
ページ範囲:P.394 - P.394
文献購入ページに移動 ■樹立の経緯・培養条件
ACCSは56歳,女性の上顎洞に発生した腺様嚢胞癌の生検材料から組織片培養法を用いてShirasunaらによって1990年に分離,確立された1)。10%ウシ胎児血清を含むDulbeccoのMEMで組織片を培養すると当初類円形の細胞が増殖し,その周囲に大型で扁平な紡錘形細胞が認められた。継代を重ねることによりすべて扁平な紡錘形細胞に統一されたものを,Adenoid Cystic Carcinoma S(患者名)(ACCS)と名づけた。
ACCSは56歳,女性の上顎洞に発生した腺様嚢胞癌の生検材料から組織片培養法を用いてShirasunaらによって1990年に分離,確立された1)。10%ウシ胎児血清を含むDulbeccoのMEMで組織片を培養すると当初類円形の細胞が増殖し,その周囲に大型で扁平な紡錘形細胞が認められた。継代を重ねることによりすべて扁平な紡錘形細胞に統一されたものを,Adenoid Cystic Carcinoma S(患者名)(ACCS)と名づけた。
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