文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅰ.上皮細胞株 泌尿生殖器系上皮細胞 腎上皮細胞
文献概要
■樹立の経緯
Mardin Darby caine kidney cell line(MDCK)細胞は1958年9月にS. H. MardinとN. B. Darbyにより正常成犬雌性コッカスパニエル腎から分離された上皮性の培養細胞である。初期細胞は線維芽細胞と上皮細胞が混在していたが,部分的なトリプシン処理による選別を行い上皮性の細胞として樹立された。当初,この培養細胞はブタ水疱性発疹ウイルス,水疱性口内炎,など多くのウイルス増殖の研究に用いられていたが,現在では経上皮および経細胞膜イオン輸送の研究の輸送モデルとして用いられている1,2)。
Mardin Darby caine kidney cell line(MDCK)細胞は1958年9月にS. H. MardinとN. B. Darbyにより正常成犬雌性コッカスパニエル腎から分離された上皮性の培養細胞である。初期細胞は線維芽細胞と上皮細胞が混在していたが,部分的なトリプシン処理による選別を行い上皮性の細胞として樹立された。当初,この培養細胞はブタ水疱性発疹ウイルス,水疱性口内炎,など多くのウイルス増殖の研究に用いられていたが,現在では経上皮および経細胞膜イオン輸送の研究の輸送モデルとして用いられている1,2)。
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