文献詳細
文献概要
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅰ.上皮細胞株 血管内皮細胞
マウス脾臓内皮:MSS 31
著者: 帯刀益夫1
所属機関: 1東北大学抗酸菌病研究所細胞生物学部門
ページ範囲:P.416 - P.416
文献購入ページに移動 ■樹立の経緯
マウス脾臓は造血組織としての特性を備えており,とくに赤血球造血の盛んな組織としていわゆる造血微小環境を備えている。われわれはこの赤血球造血に好適な微小環境を構成している間質(ストローマ)細胞を得て,in vitroでストローマ細胞-赤血球前駆細胞の情報伝達を調べる目的で,10週齢のC57BL/6Jマウスの脾臓よりストローマ細胞株の樹立を行った。
新生仔マウス脾臓をハサミでミンスしたのちα-MEMで洗浄(2回)し,α-MEM,5%FBSにsuspendし,8日間培養する。初代培養の細胞はトリプシン処理したのち植えつぎ,低血清培養へ移行させた。長期培養には,RITC 80-7培地FBSを基本培地とする培地を用い,6代継代したのち,クローニングを行った。8株のクローンが得られ,そのうちの増殖能の良いものがMSS 31株である。
マウス脾臓は造血組織としての特性を備えており,とくに赤血球造血の盛んな組織としていわゆる造血微小環境を備えている。われわれはこの赤血球造血に好適な微小環境を構成している間質(ストローマ)細胞を得て,in vitroでストローマ細胞-赤血球前駆細胞の情報伝達を調べる目的で,10週齢のC57BL/6Jマウスの脾臓よりストローマ細胞株の樹立を行った。
新生仔マウス脾臓をハサミでミンスしたのちα-MEMで洗浄(2回)し,α-MEM,5%FBSにsuspendし,8日間培養する。初代培養の細胞はトリプシン処理したのち植えつぎ,低血清培養へ移行させた。長期培養には,RITC 80-7培地FBSを基本培地とする培地を用い,6代継代したのち,クローニングを行った。8株のクローンが得られ,そのうちの増殖能の良いものがMSS 31株である。
掲載誌情報