文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅱ.内分泌腺細胞株 副腎髄質細胞
文献概要
■樹立の経緯
ラット副腎髄質褐色細胞腫瘍から,神経成長因子(NGF)に応答するクローンとして単離された。NGFは幼若の副腎髄質細胞に作用して交感神経細胞様に分化させることができることが知られていたため,未分化状態を保っている褐色細胞腫には,NGF応答性の細胞が混っていると期待され,数ヵ所のラボで単離が試みられていたものである。pheochromocytomaつまりPC系の12番という名がついている。別のグループがPC-G1とG2の株を得ているが,NGF応答性は悪く,現在はほとんど用いられていない。
ラット副腎髄質褐色細胞腫瘍から,神経成長因子(NGF)に応答するクローンとして単離された。NGFは幼若の副腎髄質細胞に作用して交感神経細胞様に分化させることができることが知られていたため,未分化状態を保っている褐色細胞腫には,NGF応答性の細胞が混っていると期待され,数ヵ所のラボで単離が試みられていたものである。pheochromocytomaつまりPC系の12番という名がついている。別のグループがPC-G1とG2の株を得ているが,NGF応答性は悪く,現在はほとんど用いられていない。
掲載誌情報