文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅱ.内分泌腺細胞株 副腎皮質細胞
文献概要
■樹立の経緯
動物腫瘍は複数の細胞から構成されているため,動物腫瘍細胞をそのまま培養すると,生育上のadvantageを持った細胞が増加してin vivoの状態と異なってくる。副腎腫瘍を用いて副腎皮質細胞の研究を行うと,腫瘍細胞を培養している間に線維芽細胞が増加してしまい,研究の障害となっていた。この点を改善するため,約10年にわたってマウスへの植え継ぎ,および細胞培養にて維持されてきた副腎腫瘍1)より副腎皮質細胞をcloningし,線維芽細胞の混入のない副腎皮質細胞のみからなる細胞株として樹立した。
起源の組織,臓器:約10年にわたって植え継がれてきたマウス副腎腫瘍。
動物腫瘍は複数の細胞から構成されているため,動物腫瘍細胞をそのまま培養すると,生育上のadvantageを持った細胞が増加してin vivoの状態と異なってくる。副腎腫瘍を用いて副腎皮質細胞の研究を行うと,腫瘍細胞を培養している間に線維芽細胞が増加してしまい,研究の障害となっていた。この点を改善するため,約10年にわたってマウスへの植え継ぎ,および細胞培養にて維持されてきた副腎腫瘍1)より副腎皮質細胞をcloningし,線維芽細胞の混入のない副腎皮質細胞のみからなる細胞株として樹立した。
起源の組織,臓器:約10年にわたって植え継がれてきたマウス副腎腫瘍。
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