文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅱ.内分泌腺細胞株 下垂体前葉細胞
文献概要
■樹立の経緯
米国のFurthのもとで研究を行っていた横路(1961)は雌のWistar系ラット(W/Fu)の頭部にX線を照射してプロラクチン(PRL),成長ホルモン(GH),副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生する下垂体腫瘍を作った(MtT. W5)。この腫瘍はHarvard Medical SchoolのTashjianのもとで細胞培養を行っていた安村(現獨協医科大学微生物学教室教授)によって培養された。培養の結果得られた上皮性の細胞はさらにクローニングされGH1,GH2,GH3,GH4の細胞株が得られた(1965)。これらの細胞のうち,GH1,GH3,GH4は下垂体前葉の標準細胞株として現在広く使用されていることは周知のことである。
米国のFurthのもとで研究を行っていた横路(1961)は雌のWistar系ラット(W/Fu)の頭部にX線を照射してプロラクチン(PRL),成長ホルモン(GH),副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生する下垂体腫瘍を作った(MtT. W5)。この腫瘍はHarvard Medical SchoolのTashjianのもとで細胞培養を行っていた安村(現獨協医科大学微生物学教室教授)によって培養された。培養の結果得られた上皮性の細胞はさらにクローニングされGH1,GH2,GH3,GH4の細胞株が得られた(1965)。これらの細胞のうち,GH1,GH3,GH4は下垂体前葉の標準細胞株として現在広く使用されていることは周知のことである。
掲載誌情報