icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉

Ⅲ.間葉系細胞株 線維芽細胞

ヒト:TIG-1

著者: 井出利憲1

所属機関: 1広島大学医学部総合薬学科

ページ範囲:P.433 - P.433

文献概要

 ■樹立の経緯
 東京都老人総合研究所の大橋望彦らによって樹立され,1980年に報告された,日本人の女性胎児(妊娠期5カ月)の肺組織に由来する線維芽細胞である1)。名称は,同研究所の英文名頭文字に由来する。従来,ヒト正常2倍体線維芽細胞の標準系として,WI-38,IMR-90などが利用されてきたが,外国で樹立されたことによる入手の不便や,繁用による集団倍加数の小さい細胞(若い細胞)の枯渇などの問題があり,これらにかわる日本製の標準系を目指して樹立されたものの一つである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら