icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅲ.間葉系細胞株 線維芽細胞

マウス:L929

著者: 大野忠夫1

所属機関: 1理化学研究所細胞銀行

ページ範囲:P.438 - P.438

文献購入ページに移動
 ■樹立の経緯
 W. R. Earleによって樹立されたもっとも古い細胞株である。1940年10月18日,100日齢のC3H雄マウス後肢皮下組織片を血漿培地で培養開始,1941年11月20より1μg/mlのmethylcholanthreneを添加,111日間培養したシリーズの一つである。継代95代目のL細胞から,Sanfordらがガラス毛細管を用いてクローニングしたクローンNCTC 929の子孫が全世界に頒布され,これが通称L929細胞とされている。わが国ではKatsutaが導入,これから無タンパク培地で増えるL・P1細胞を1959年に樹立している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?