文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅲ.間葉系細胞株 ストローマ細胞
文献概要
Dexterの長期骨髄培養法により造血微小環境の研究がin vitroで可能となり,造血幹細胞の増殖・分化が壁付着細胞層によって維持されることが判明した。この造血支持機構を解明するには壁付着細胞の細胞生物学的特異性の検索が重要であることから,1981年張ケ谷はマウス長期骨髄培養から前脂肪細胞株H-1細胞を樹立した1)。この細胞株は国際的に認められた最初の骨髄ストローマ細胞であり,同時に骨髄ストローマ細胞が液性因子を産生していることをin vitroで実証した1)。
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