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文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅲ.間葉系細胞株 ストローマ細胞

マウス胎児肝:FLS

著者: 帯刀益夫1

所属機関: 1東北大学抗酸菌病研究所細胞生物学部門

ページ範囲:P.455 - P.455

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 ■樹立の経緯
 胎児肝臓は胎児期の主要な造血組織であり,とくに赤血球の造血が盛んである。この赤血球造血の微小環境を構成するストローマ細胞の性状を解析するため,マウス13日胎児の肝臓よりストローマ細胞株を樹立した。13日胎児肝臓を摘出し,RITC80-7培地にて26 1/2-gauge注射針を通して細胞をバラバラにし,同培地で培養する。8日間の培養の後,プロナーゼ処理(室温5分)により回収できる付着細胞を植えつぐ(この操作でマクロファージは回収されない)。以後8週間(8回植えつぎ)ののち,3~4週間のコロニー形成により細胞をクローニングした。得られた細胞株はFetal Liver Stromal=FLS細胞と命名した。
 樹立者は東北大学抗酸菌病研究所細胞生物学部門矢内信昭である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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