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文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅲ.間葉系細胞株 骨細胞

ラット骨肉腫:ROS17/2.8

著者: 佐藤幹二1

所属機関: 1東京女子医科大学内分泌センター内科

ページ範囲:P.460 - P.460

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 ■樹立の経緯
 1980,Rodanらの研究室でラットの骨肉腫より樹立された株化細胞である(rat osteosarcoma cells)1)。ROS17/2.8細胞はPTHに対するcyclic AMP反応が良好であり,アルカリホスファターゼ活性も高く,ヌードマウスに移植すると骨形成も生じるなど,骨芽細胞の性質を良く保持している。ROS細胞は継代培養中に性質が変わりやすいので,入手の際には注意が必要である2,3)
 著者らはRodan(Merck Sharp Dohm研究所)からMundyおよび米田俊之先生(San Antonio,テキサス大学)を介して提供されたROS17/2.8細胞を限界希釈法によりrecloningして,PTHに対する反応性がもっとも良好なsubclone細胞(ROS17/2.8-5)を得ており4),理研の細胞バンクに登録している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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