icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅳ.筋細胞株 横紋筋細胞

ヒト横紋筋肉腫:SCMC-MM-1-19P

著者: 細井創1

所属機関: 1京都府立医科大学小児科

ページ範囲:P.492 - P.493

文献購入ページに移動
 ■樹立の経緯
 細胞株SCMC-MM-1(以下MM-1;図1A)は,「横紋筋への分化傾向を示す悪性間葉腫」と診断された11ヵ月女児の腹部腫瘍から,埼玉小児医療センター林泰秀博士(現,東京大学小児科)により,染色体分析を目的に樹立された。SCMCは,Saitama Children's Medical Centerの略,MMは,malignant mesenchymomaの略である。この細胞株は,①免疫組織化学的にvimentin陽性で,電顕的に特徴的な構造物をもたない小型の多形性細胞small polygonal cells(P型細胞)と,②免疫組織化学的にdesmin,α-sarcomeric actinとskeletal myosin陽性で,電顕的にthick and thin filaments,類Z帯構造物などをもつ大型の管様細胞giant tubular cells(T型細胞)の2種の細胞からなる。著者は,これら2種の細胞(とくにP型細胞)の特性を調べるため,親株MM-1を軟寒天培地でクローニングし,P型細胞クローン株SCMC-MM-1-19P(以下MM-1-19P;図1B)を樹立した1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら