文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅴ.神経系細胞株 神経細胞 網膜芽細胞
文献概要
■樹立の経緯
起源の組織:2.5歳の白人女児の右眼に発生した単発性の網膜芽細胞腫(retinoblastoma,RB)。1971年1月,眼球摘出術の際に培養が開始された。患児の同胞が1.5歳でRB,患児の母の同胞3人もRBであった。母方のいとこ1人もRBの転移で死亡している1)。RB発生の浸透率が90%であることから,母親にRBが発生していなくてもこの患児のRBは母の家系に由来する遺伝性のRBと考えられる。患児は放射線治療を受け,1974年までは無事に経過している1)。
樹立者:T. W. Reid(Yale大学眼科)ら1)。
起源の組織:2.5歳の白人女児の右眼に発生した単発性の網膜芽細胞腫(retinoblastoma,RB)。1971年1月,眼球摘出術の際に培養が開始された。患児の同胞が1.5歳でRB,患児の母の同胞3人もRBであった。母方のいとこ1人もRBの転移で死亡している1)。RB発生の浸透率が90%であることから,母親にRBが発生していなくてもこの患児のRBは母の家系に由来する遺伝性のRBと考えられる。患児は放射線治療を受け,1974年までは無事に経過している1)。
樹立者:T. W. Reid(Yale大学眼科)ら1)。
掲載誌情報