文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅶ.その他の細胞株
文献概要
■樹立の経緯
白人男性の口腔内の類上皮がん由来のKB細胞株(1954年12月にH. Eagleにより樹立)を2回クローニングしたものがKB-3-1細胞株である。1個のKB細胞から増殖した細胞集団と考えることができ,遺伝学的解析を行うのに適している。著者らはKB-3-1細胞からコルヒチンに対する耐性株を分離することにより,他の広範な薬剤に交差耐性を示す“多剤耐性株”を分離した。培地中のコルヒチンの濃度を段階的に上昇させ,各段階で5~10株ほど耐性株を分離し,その中から耐性度が高く倍加時間が短く,細胞集落形成能の高い株を選択した(図1)。
白人男性の口腔内の類上皮がん由来のKB細胞株(1954年12月にH. Eagleにより樹立)を2回クローニングしたものがKB-3-1細胞株である。1個のKB細胞から増殖した細胞集団と考えることができ,遺伝学的解析を行うのに適している。著者らはKB-3-1細胞からコルヒチンに対する耐性株を分離することにより,他の広範な薬剤に交差耐性を示す“多剤耐性株”を分離した。培地中のコルヒチンの濃度を段階的に上昇させ,各段階で5~10株ほど耐性株を分離し,その中から耐性度が高く倍加時間が短く,細胞集落形成能の高い株を選択した(図1)。
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