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文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅶ.その他の細胞株

ウイルス感受性細胞株

著者: 吉田哲也1 清谷克寛1 坂口剛正1

所属機関: 1広島大学医学部細菌学教室

ページ範囲:P.531 - P.533

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 ウイルス粒子はゲノム(DNAまたはRNA)およびそれを包む若干の蛋白質や脂質から構成されている。この蛋白質は基本的にはゲノムを保護しかつそれを宿主細胞に導入する役割を持ち,さらにゲノムの転写複製に必要な酵素である場合もある。このような単純な構造を有するウイルスが増殖するためには,生きた細胞の機能を全面的に利用して自らのゲノムの情報を発現,複製して子ウイルスを組み立てる必要がある。
 ウイルスの増殖は,一般に,①細胞への吸着,②侵入,③脱殻または脱外被,④ゲノムの転写・複製,⑤翻訳,⑥ウイルス粒子の組立,⑦細胞からの放出または出芽のサイクルを繰り返す。ウイルスがこの増殖サイクルを繰り返すことのできる細胞をそのウイルスに対する感受性細胞という。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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