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特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅶ.その他の細胞株 遺伝病由来細胞
家族性高コレステロール血症(FH)
著者: 三宅康子1 山本章1
所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部
ページ範囲:P.538 - P.539
文献購入ページに移動FHにおけるLDLレセプター変異には種々のタイプのものが知られており,大きく分けて次のようなものがある。①レセプター蛋白の合成過程が障害されているもの,②小胞体で合成されたレセプター前駆体が修飾の場であるゴルジ体へ移行できないために,前駆体から成熟体へのプロセッシング過程が障害されているもの,③レセプターのLDL結合能が障害されているもの,④LDLを細胞内に取り込む過程が障害されているもの,⑤レセプターの細胞表面への再出現(リサイクリング)が障害されているものなどがある。私たちはこれら各タイプの患者より線維芽細胞を培養(初代培養)し保存しているが,これらの中で代表的なものについて述べる。
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