文献詳細
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅶ.その他の細胞株 両生類細胞
文献概要
■樹立の経緯
有尾両生類の染色体分析には,尾芽胚を用いる方法が非常に有効であるが1),実験室では胚が得難い種も少なくない。サンショウウオ科(Hynobiidae)に分類されるサンショウウオも例外ではなく,繁殖期以外に胚を得ることがほとんど不可能なため,染色体の研究にも制約が大きかった。そこで,トウキョウサンショウウオ(Hynobius tokyoensis)の尾芽胚を用いて,次のようにして細胞株の樹立を試みた。
できるだけ無菌的な状態を保つようにして,クリーンベンチ内で卵嚢外被と卵膜を破って胚を取り出し,70%メタノールで1分間程度処理する。両生類用の生理的塩類溶液で数回洗浄した後,培養液に胚を移し,パスツールピペットを用いて胚を粉砕し,培養した。
有尾両生類の染色体分析には,尾芽胚を用いる方法が非常に有効であるが1),実験室では胚が得難い種も少なくない。サンショウウオ科(Hynobiidae)に分類されるサンショウウオも例外ではなく,繁殖期以外に胚を得ることがほとんど不可能なため,染色体の研究にも制約が大きかった。そこで,トウキョウサンショウウオ(Hynobius tokyoensis)の尾芽胚を用いて,次のようにして細胞株の樹立を試みた。
できるだけ無菌的な状態を保つようにして,クリーンベンチ内で卵嚢外被と卵膜を破って胚を取り出し,70%メタノールで1分間程度処理する。両生類用の生理的塩類溶液で数回洗浄した後,培養液に胚を移し,パスツールピペットを用いて胚を粉砕し,培養した。
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