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文献詳細

雑誌文献

生体の科学43巻5号

1992年10月発行

文献概要

特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉 Ⅶ.その他の細胞株 両生類細胞

有尾両生類:HTUD2

著者: 黒尾正樹1

所属機関: 1東邦大学理学部生物学科

ページ範囲:P.546 - P.547

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 ■樹立の経緯
 有尾両生類の染色体分析には,尾芽胚を用いる方法が非常に有効であるが1),実験室では胚が得難い種も少なくない。サンショウウオ科(Hynobiidae)に分類されるサンショウウオも例外ではなく,繁殖期以外に胚を得ることがほとんど不可能なため,染色体の研究にも制約が大きかった。そこで,トウキョウサンショウウオ(Hynobius tokyoensis)の尾芽胚を用いて,次のようにして細胞株の樹立を試みた。
 できるだけ無菌的な状態を保つようにして,クリーンベンチ内で卵嚢外被と卵膜を破って胚を取り出し,70%メタノールで1分間程度処理する。両生類用の生理的塩類溶液で数回洗浄した後,培養液に胚を移し,パスツールピペットを用いて胚を粉砕し,培養した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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