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特集 蛋白質の細胞内転送とその異常
ゴルジ装置における蛋白質修飾の異常:LDL受容体の糖鎖異常
著者: 瀬口正志1 沖本忠義1 小野真弓1 桑野信彦12
所属機関: 1大分医科大学生化学教室 2九州大学医学部生化学教室
ページ範囲:P.101 - P.106
文献購入ページに移動LDL(低比重リポ蛋白)受容体は,細胞表面膜上に存在しており,血中のコレステロール・キャリアであるLDLを末梢細胞に取り込ませる役割を果たしている。LDL受容体遺伝子の異常により,家族性高コレステロール血症(FH)を発症する。FHでは,LDL受容体が正常に機能しないために,LDLが処理されずに高LDL血症を呈する1,2)。
図1には,実際のFHの皮膚線維芽細胞とわれわれのFHモデル細胞の螢光標識LDLの取り込みを示している。われわれのFHモデル細胞もFH線維芽細胞同様に,標識LDLの取り込みが著明に低下していることが観察された。
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