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特集 蛋白質の細胞内転送とその異常
文献概要
全ての蛋白質には,それが何をすべきかという「働き」を決めている情報と,その働きをどこですべきかという「働き場所」を決めている情報の二つの情報が含まれている。後者の情報,すなわち細胞内で生合成されたばかりの蛋白質が特定の細胞内小器官(オルガネラ)に選択的に輸送されるための情報を「ターゲティングシグナル」と呼んでいる。
ミトコンドリアの蛋白質の大部分は,核内のDNA上の情報にしたがって細胞質で前駆体として合成され,ミトコンドリアに特異的に輸送される。次にミトコンドリア内の特定の区画に送り込まれ,同時に様々なプロセシングを受け活性を持つ成熟体となる1-3)。
ミトコンドリアの蛋白質の大部分は,核内のDNA上の情報にしたがって細胞質で前駆体として合成され,ミトコンドリアに特異的に輸送される。次にミトコンドリア内の特定の区画に送り込まれ,同時に様々なプロセシングを受け活性を持つ成熟体となる1-3)。
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