icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻3号

1993年06月発行

文献概要

特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点

新しいカルシウム結合蛋白質:新しいS100ファミリー(S100L,S100C)

著者: 田中利男1 中谷中1

所属機関: 1三重大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.226 - P.227

文献購入ページに移動
 細胞内カルシウム結合蛋白質であるEFハンド蛋白質は数多く報告されているが,それそれの遺伝子構造を解析すると現在大きく3つのグループに分類され,その1つがS100蛋白質ファミリーである。この特徴は,2つのEFハンド構造を持つサブユニットが二量体を形成し,第1のEFハンド構造のカルシウム結合ルーフは通常の12個のアミノ酸ではなく,14個のアミノ酸からなることである。
 さらに遺伝子構造の特徴は,2つのEFハンド構造の間にイントロンが存在することである。一方,遺伝子の染色体上の位置もS100β以外の多くは第1染色体にあるのが特徴である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?