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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻3号

1993年06月発行

文献概要

特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点

新しいカルシウム結合蛋白質:カルヴァスキュリン(Calvasculin)

著者: 日高弘義1

所属機関: 1名古屋大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.233 - P.234

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 1.カルヴァスキュリンとは
 筆者らはカルモデュリンをはじめ,細胞内情報伝達に関わるさまざまな蛋白質分子に対する特異的阻害剤を開発してきた。これらの薬剤はそのターゲット蛋白質の生物学的活性を抑えることによって,そのターゲット蛋白質の細胞内における機能を明らかにできるという点で非常に有用であるということはいうまでもない。そのうえ,これらの薬剤をアフィニティカラムのリガンドとして使うことで,これら薬剤に特異的に結合する蛋白質分子を精製することもできる。
 W-66は筆者らの教室で新たに開発したカルモデュリン拮抗剤であるが,この薬剤にカルシウム存在下て結合する蛋白質としてウシの大動脈から精製されたのがカルヴァスキュリンである1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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